2005年11月15日

出版社って結局大名根性丸出しなんだよね。

書店に勤めてると直に出版社と(下っ端の営業さんだけど)接する機会が出てきますが。そりゃ人によってマチマチなんだけど、何だコイツは?って営業がいます。某BL系出版社(ちょっとマイナー)の営業F(♂)なんざ、返品受け取りの作業が面倒だからって暗にウチに本を出すのを出し渋ってきやがるもんで(ま、経由通さなくちゃいけないから判るちゃ判るんだけど、他の出版社でそんなこと言われたことないっての)…もう少しで最後に受け取った新刊が3ヶ月くらいになるんで今ある在庫をアイツご指名で一気に返品了解取ってやる(笑)
と私怨丸出しで始めましたが。営業部の場合、大抵はいい人なんですよ、基本的に(苦しいフォロ?w)、丁寧な女性が多いです、基本的に!でも少し偉い奴、特に男が電話口に出ると…なんつーの、武士が平民に語るが如くな横柄さ丸出しだったりする事も侭有ります。ソウイウコトされると、その出版社の売れ線以外の本が妙に返品されたりします、漏れなく。俺は結構根に持つタイプの文庫・新書担当さんです。

つか営業はもっと、買って貰う姿勢ってのを考えましょう(ガフッ、諸刃の剣!>加賀さん)
あと、ちゃんとアポ取ってから来ましょう。ルート営業でも!
あと!ちゃんと名乗れ(爆)


で、モトネタは何なんだってことになるんですが、コレです↓


大佐blog in ニュー速:
【漫画情報誌ぱふ】 直筆サイン色紙を横流し? 【当選者放置】

「ぱふ」プレゼント用色紙転売


営業への文句は一頻り言えるんですが、編集部となると一回会社の副会長と一緒に小学館の編集部に物見遊山で行った事が有るだけなので何とも云えないんですが、同僚Sちゃんの知り合い(ガッコの先輩だったらしい)が漫画家さんなので少し聞いた話によると、最近の編集の新人さん(まあ、若い人)で日本語の会話が不自由、というか謎な人がいるそうです。その若年謎編集A(仮)の上司が言うこともスゴイです。

「是非、コイツを育ててやってください!」


ま、いい意味ならね、

まだ編集としては未熟なんですが先生と接することでイッパシにしてやってください

とかならね。どうもそうじゃないらしい。

その先生と若年謎編集Aが一緒に映画の試写会に行ったときのエピソードで、

先生「面白かったねー、ドコソコ(仮にB部分)がスゴク良かったよね」
謎A「面白かったですよね、ドコソコ(仮にC部分、B部分とはかなり違うところ)がスゴク良かったです」

ヲイ。待て。
そんな話一切してないから。
こんな風に常に会話がねじれているらしいんです。

日本語不自由な編集が居る編集部なんてイヤだ(TT


同僚Sちゃん(他にも漫画家さんの先輩や知り合いがいる)によると、マンガの進行を一緒に築いていくタイプとしてのクチ出しは有りだとは思うけど、一人のファンになってしまっていてカナリ主観的にアーダコーダと進行に文句をつける人も多々居るらしい。若いから感情に走ってしまう気持ちは判るけど、アンタが好きなものが必ず売れるとは限らないですから、とツッコミ入れたくなる事も良くあるって話。こういうこと聞いてるとヘボ編集に潰されてしまう作家も結構居るんじゃないかなぁなんて憶測をしてしまうですよ。

そういえば、一昨日消してしまったネタの一つは「ぺんぎん書房」倒産ってヤツだったんです。

きづきあきら 缶詰の地獄:
ぺんぎん書房の倒産と今後の私について



講談社の時も、冷静に考えれば互いに食わして貰ってる仲の作家をこうも簡単に切り落としてしまっていいものか、と思いましたヨ。出版社は抱えている作家をちゃんと保護することも必要なんじゃないですかねぇ…法律や倫理に抵触するような行為をさせないって範囲でも、お金のことに関しても。
出版社が合同で何か基金のようなものを用意して、出版社の破産などの特殊な例でふいに受け取るべきお金を失ってしまった漫画家や作家へ対してそのギャランティを保障するような事をしても良いんじゃないですかね。結局、ピンキリあるんでしょうけど、作家が居なくちゃ編集も営業もその他モロモロ出版業界そのものが成り立たない訳なんですから。
勿論、作家も決して奢る事無く、って姿勢が大事ですけど。

書店は末端ですから。
血の滲むような努力してますよ。
実際にお客様に買っていただかないと銭入ってこないんですから。
頼むよ、出版業界。

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posted by 加賀 at 14:09 | Comment(5) | TrackBack(0) | (´-`)ふぅ〜ん…
この記事へのコメント
営業さんって、本を置いてもらってるから
腰が低い人ばかりかと思ってたんですが、
エラそうな人もいるんですね〜。

ぺんぎん書房は、知り合いの知り合いが
連載していたので、コレを観たとき
ショックでした。
コミックシードは無料で、結構面白い
ことするな〜って注目してたので
残念です。
Posted by じゃい at 2005年11月16日 00:17
確かに,電話対応でありえないほどでかい態度取る出版社の人,いますよね…。
よかった。私だけじゃないんだ(苦笑

書店は一応出版社の売り上げを担う最前線に立つ所なのだから,もうちょっと丁寧な態度で仕事してくれることを,望みますね。
そして,地方にも営業を回して欲しい(切実)
Posted by 久高ほづみ at 2005年11月16日 01:17
その会社個々でエライ人が割と、他所でも俺はエライんだ、って勘違いしてる人が多い様な気がするんですよねぇ。そういう世代の客もそういう人多いしなぁ。
エラソーに週刊誌をレジ台に放り投げるってオマエ、どーよ?みたいな。値段で接客のレベルを変えちゃいけないのは判ってるけど、モノッソ丁寧でいい感じのお客が1万円買ってくれるのと比べたら、後者のお客さんに愛想良くしちゃうのは仕方ないしょwねえ?

ルート営業さん、何故か担当が休みの時に来ることが多いんですよ…なぜか!まぁ、勝手に注文出したりする人は流石に居ないけど、(前は居たらしい(汗))

何にしても。居丈高な態度で人に接するもんじゃないですねwww
仕事イッテキマース。
Posted by 加賀 at 2005年11月16日 11:46
YA−YA、加賀チン。
今回は滅茶苦茶興味深く、読んでて楽しかったぜ。(笑)
人の仕事のシステムを理解するのは楽しいし。
ちょっと揉め事も大好きな俺様ちゃん。(死)
まぁ、俺の仕事はクリエイター職なんで出会う人に関しちゃ、アレ。
「切る・切られる」って意味の緊張感が少ないな…と再確認。
色々あるだろうけどガンバレ。
Posted by イチロウ。 at 2005年11月16日 18:04
わはは、俺はただのシガナイ書店員なんだけどねー、って書店って返品が殆ど(余程でない限りといっとこう(汗))可能っていう不思議な業界だから謎の部分も多いのかなぁ。

書店勤めの人が大抵言うのは「書店勤め、即ち湖上の白鳥の如し」なニュアンスでしょうか、こんなにハードなんて聞いてねーよ、な世界です(笑)脳と筋肉と両方バリバリ使うので老化防止にどうですか!

やっぱり手に職があるのって強いよね、がんばって売れるもの作って同じ系列の流通から販売に掛けての人たちに恩恵をww
Posted by 加賀 at 2005年11月16日 22:03
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